秋篠宮家のご長男、悠仁親王殿下。
現在の皇室典範のルールでは、皇位継承順位は第2位だ
(第1位は秋篠宮殿下)。しかし、率直に言って、典範がこのまま改正されなければ、
そのご生涯はかなり厳しいものになりかねない。畏れ多いが、殿下が、わが皇室の最後のお1人になられる、
という悪夢のような将来も、余り考えたくはないものの、
可能性がゼロではない。そうした、最悪の将来を回避する為には、政府と国会の責任で、
何としても皇室典範の改正を成し遂げなければならない。
その改正は当然、皇位の安定継承を目指す内容でなければ意味が無い。
皇位の安定継承を目指せば、明治以来の「男系男子」限定は見直す他ない。その一方で、直系優先は当然、維持されるはずだ。
その結果、悠仁殿下の継承順位が変更されることになる(秋篠宮殿下も同様)。
敬宮(としのみや、愛子内親王)殿下が「皇太子」になられるだろう。
但し、誤解が無いように付言すれば、秋篠宮殿下・悠仁殿下の継承順位に
変更があっても、継承資格そのものが失われる訳では勿論、無い。一部に、ことさら「廃嫡(はいちゃく)」とか「皇位の簒奪(さんだつ)」
といった、刺激的な言葉を乱用する向きもある。
しかし、改めて言う迄もなく、秋篠宮殿下も悠仁殿下も現在、
次の天皇たることが確定している「皇太子(又は皇太孫)」の地位に
あられるのではない。皇太子(又は皇太孫)ではない一般的な「皇嗣」の場合、皇室典範がその
皇籍離脱の可能性すら全面的には排除していない事実(11条2項)からも
明らかなように、順位の変更は予め織り込み済みのお立場だ
(悠仁殿下はまだ、その一般的な皇嗣ですらない)。しかも、敬宮殿下は無論、天皇陛下のお子様であられ、その方が憲法と
(改正された)典範の規定に立脚して、皇太子になられる以上、上記のような
不穏当な用語は全く当たらない。
むしろ、そんな言葉を軽々しく遣うのは、皇室に対して非礼であり、
不敬と心得るべきだ。【高森明勅公式サイト】
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